ここでは、女性に多いとされる牽引性脱毛症について詳しく解説します。
牽引性脱毛症とは、髪の同じ部分が長期間にわたって牽引される、つまり「ひっぱられる」ことによって発症する脱毛です。
高い位置でのポニーテールなどを習慣的な髪型としている女性に多く発症します。ポニーテールを例に挙げるならば、ひっぱられている部分、つまり耳の上あたりが脱毛します。
牽引されない髪型に変更すれば、ほどなく脱毛はおさまり自然回復しますが、そのまま牽引を続けた場合には、永久的な脱毛箇所として残ることもあるので注意が必要です。
原因の多くは髪型なので、一般的には女性によく見られる病気でした。しかし近年では長髪の男性も増えてきており、中には髪を強く束ねている人も見られます。
男女のファッションスタイルの境界線が曖昧になってきている昨今、今後は男性にも牽引性脱毛症の例が増えていくことが予想されるでしょう。
長期間にわたって、髪の同じ部位がひっぱられることが原因です。
ひっぱられている部分は、その牽引力によって血行障害を起こし、徐々に頭皮への定着力が弱まります。よって、その強く引っ張られた部分のみが、脱毛しやすい状態となるようです。
原因になる髪型の例として、以下のようなものがあります。
外的要因を取り除けば再び発毛するので、治療法という観点ではなく、対策を考えるべきでしょう。
クリニックでの主な対応も、治療ではなく、原因を取り除くための指導が入ります。1番簡単なのは、原因となる髪型をやめること。
しかし仕事柄、髪型を変えられない方もいますよね。そんな方には、頭皮マッサージがおすすめです。牽引による血流障害が原因なので、頭皮マッサージをして血行を良くすれば、脱毛を対策できます。
おしゃれを楽しむのも良いですが、未来の髪のためにも、頭に優しい髪形を選んでみてはいかがですか。